i-podが欲しくても買えない。
X-BOXが欲しくても買えない。
この前好きなバンドが新譜出した、買いたいのに買えない。
服だって最後に自分の買ったの、いつだっけ?
オンナが欲しがるものを先に買わないと
オレは一番ヤリたいことが出来ないから。
・・・ヤリたい!!
突っ込みたい。
とにかくケツとチチだ、とにかく触って揉んで摘まんで
弄って舐めて強く握りつぶして、引っ叩いて
オンナがヒィヒィ言うのを聞きたい。
オレも物欲まみれだけど、オンナも相当、性悪だよ。
「あたしが可愛いと、嬉しいよね?」なんて
正 直 ど う で も い い 。
だけどそこで「うん、すごく嬉しいよ」と
正答を選択しないと
セックスまでのフラグは絶対に立たないんだよな。
で、フラグが立った後のイベントは、
美容・化粧品のお買い物かよ。
オレにとってデパートの1階、化粧品売り場は
くさい・見るもんない・居心地わりい・
他のオンナを見ることも出来ない、ザッツ四重苦。
(オンナがくだらないやきもち焼くから。ウゼエ・・・。)
四重苦って確か、ヘレン・ケラーと同じか?
訳のわからない匂いのついた、ちょっと粘度の高そうな美容液を
オンナは嬉々として顔に塗りたくる。
そんなもんつけたって、お前の骨格も歯並びも変わらないのにな。
横目で見ながら、考える。
そういや、美容液って全部、白濁してるよな。
ボディローションも、シャンプーも、リンスも、
薬のクリームだって、全部、白いな。
メンソレータムも、髪の毛のワックスも、歯磨き粉も
モノによっちゃ白濁だな。
色が付いてるもののほうがすくねえか。
「ちょっとこれは違うみたいぃ」なんて、長っ尻の小娘が偉そうに
店員に他のものを試したい、と要求している。
とろりと手に落ちる、白濁液。
オレが一回に出す量と変わらないくらいの、
白いものが手のひらに溜まる。
オンナが目をつぶり、香りを吸い込みながら、
頬にまんべんなく白いものを塗りつける。
快楽の表情にも見えなくも無い。
このオンナの顔に容赦なくぶちかますためには、
あと、いくら分の白濁したものを
買わなきゃならないんだろう?
その美容液と、オレの精液の、どこらへんに差があるのか
だんだん分からなくなってきて、オレはオンナを急かすことにした。
白 濁 液