no.35 嗜好

朝の会話


「オハヨー。ううう、さみぃなー。
 こうすぐに寒くなるとさすがのボクちゃんでも風邪ひきそぉー」


「おはよう。良く言うわよ。年中半そでトランクスでフラフラしてるくせに」


「お前は ぜ っ た い に風邪ひかねーよな」


「何でよ!?」


「ほら、なんとかは風邪ひかねーって言うだろ?
 昔の人もタマにゃー正しいことを言うんだな。うんうん」


「… あ た し が ば か だ とリョウは言ってるわけね。
 そおねー。バカは朝ごはん作るのやめようかなー」


「 ぁっ。 仏様香様女神様。
 今日の俺の飯はスクランブルエッグにしてください」


「コーヒーはミルから挽いてあるわよ。もっと褒めなさいよ」


「ううーん、苦味ばしったこの香り。
 誰かさんのようでビターだよねー♪」


「褒められてる気がしないんだけどっ!?」


「・・・」


「んっ?あれ?リョウ?どしたん?」


「じゃあこれならどうだ」

















 (ハイ!あなたも息を止めて!
  激しくkissされちゃってる
  香ちゃんの状態を体験してみよう!)














































「・・・お前は口と態度が正反対でいかん、
 そうなるから、からかえねーんじゃんかよ」


「っんはぁ…ぶへぇ〜…ふぃ…」


「ほら、スクランブルエッグが炒り卵になっちまうぞ」


「ん…」


「それとも夜の続きするか」


「ごはん…つくるから…」


「よろしくな、オメーの飯が一番だ」









fin


071003


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