murmur for Angel Heart no.3
阿香の教育係を買って出た冴子さん。奮闘しております。
渋谷にて、女同士のお買い物の最中。
阿香 「冴子姐姐、あの娘たちは戦闘中か?」
冴子 「え?どんな子たちのこと?」
阿香 「…あの、顔まで迷彩に塗りたくっているムスメたちだ」
冴子 「…っあ!…あの子達ね…」
阿香 「山野に隠れるならもっと茶色や濃い緑の服を着るべき
なのに、派手な色だ。
肌をあれだけ出すと、害虫や枝葉からの傷を防げない。
一番理解できないのは、
どうして口と目を白くふちどっているんだ?
何故だ?誰から隠れているんだ?彼女たちは。」
冴子、かる〜くため息。
なんとマンバギャルを説明していいか迷っている。
冴子 「…あーちゃん、前説明したわよね、
おしゃれって自己表現の一つだ、って。」
阿香 「うん。」
冴子 「彼女たちも、ああやって装うことで、
自分を表現しているのよ。」
阿香 「…! なるほど! あれは、的なのだな?
顔を黒く塗り、口や目を白く縁取っているのは
あそこを射抜け、ということか?
ということは、彼女たちは攻撃者ではなく
誰かのターゲットなのか!!
判った!わかったよ!冴子姐姐、ありがとう!」
冴子 「え_!?阿香、違う、違うのよぉおおおお、
撃っちゃだめぇぇええーーー!止めてぇぇえ!」
こっそり後ろから後をついてきていたリョウ、
ま、マンバちゃんたちはオレもナンパ対象外だな、と思いつつ
冴子の説明失敗をほくそえんでいたのだった。
060906
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