murmur for Angel Heart no.2
阿香の教育係を買って出た冴子さん。奮闘しております。
冴子 「そういえば、あなた、お小遣いはどうしているの?」
阿香 「特に…食料調達に必要な金は
リョウパーパが机に入れておいてくれている。」
冴子 「いえ、そういう生活費のことじゃなくて。
あなた自身のお買い物に使うお金よ」
阿香 「なぜだ?特に必要なものは見当たらない。
そういえば、陳さんがこんなものをくれた。
数字しか書いていなくてよくわからないし、
薄すぎるから読む本でもないし、
ノートの一種なのだろうか?」
冴子、阿香から渡されたものと、中身を見てのけぞる。
冴子 「あ、これ、通帳じゃない…って!!!
ち、陳さんは何考えているのかしら!!
何にも知らない子にいきなり6桁単位の残高って!!
カードはどこにあるの?」
阿香 「これか?」
冴子「ちょっとよこしなさい!私から陳さんに伝えてくるから!
それから貴女にこれの使い方を教えてあげるから!」
”陳さん・・・金に関して
オレのことは絶対信用してねーなぁ”と
テレビを観ながら二人の会話を聞いていたリョウ、
ちょっとがっくりしつつ
”どうやって阿香の個人名義の通帳を作ったんだか・・・”と
裏ルートの確実性について調べるため、出かける準備を始めた。
060906
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