murmur for Angel Heart no.1
阿香の教育係を買って出た冴子さん。奮闘しております。
冴子 「ねえ、出かける前にハンカチとかちり紙とか持った?」
阿香 「冴子姐姐、どうしてそんなものが必要だ?」
冴子 「ど、うして・・・って・・・
手を洗ったら拭くものとか、必要でしょう?」
阿香 「服がある。なるべく必要なもの以外は持たない、
生体情報としての血液を流すような状況に追い込まれたら
その時点で任務は遂行不可能、私にあるのは死だけだ」
冴子 「えーっとね。えーっとね。えーっとね。
そういうことはしないって、きめたのよね、あーちゃんは」
阿香 「ああ」
冴子 「じゃ、今からハンカチとちりがみも、
お出かけするときには持っておくこと」
阿香 「いつかどこかでこれを必要と思うときが来るのか?」
冴子 「ええ。ハンカチ、使ったこと無い?」
阿香 (即座に)「無いっ!」
冴子 「・・・
(どこかでトイレに一緒に行って、使わせなくちゃ…)」
黙って聞いていたリョウ、
内心で”オレもハンカチちり紙なんて持ったことねーな”と思い
女ってめんどくせーもんだなぁと、改めてしみじみ。
060906
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